啓示空間
「啓示空間」 アレステア・レナルズ 著
1,000ページを越える文庫本だ。上下に分冊しなかった理由はわからないが、手がくたびれた。
異星人の発掘調査を行う考古学者シルベステ、彼を狙う暗殺者クーリ、別の理由でシルベステを探す巨大な近光速船の一行、と3つのストーリーが交錯し、からみあいつつ最後には一本化される。
科学理論(のようなモノ)は随所に出てくるが、ハードSFと思って読んだらだめだ。また、スペースオペラというよりワイドスクリーンバロックだと思えば、楽しく読めるだろう。
擬似人格、デバイス、インプラント、中性子星をはじめ、色々なSFの大道具、小道具が入り乱れ、アクションや謎解きもある。
特に宇宙船内での戦闘?は、エイリアンや2001年・・・を思わせた。
SF風、とかSFテイストではなく、これはSFじゃ、というのが読みたい人にはお勧め。
未来史を構成するシリーズの1冊ということなので、この先も楽しめそう。